禅語 他不是吾(たこれわれにあらず)
人がいくら腹を満たそうが、自分は満たされない。
人がいくら勉強しようが、自分は何も身につかない。
自身の事は、自身がやらないと何も変わらない。
私の代わりは、私
道元禅師が中国に渡った時に、年老いた典座(料理係、位の高い僧が担当するそうです。)と出会ったそうです。その典座は炎天下で椎茸を干していたそうです。禅師は腰の曲がった典座を見て「なぜ、若い僧にやらせないのですか?」と聞いたそうです。その典座は「他は是れ我にあらず」と返したそうです。要は、他人は私では無いから自分の修行にならないのだ。と言った訳です。
良く病気やケガなどにあった時に「代わってあげたい」と聞いたりしますが、実際変われるわけもなく、自分で病気やケガと戦うしかないのです。
生まれてから、数多くの壁にぶつかって来たと思いますが、そんな壁も自分でよじ登って行くしかないのです。その代わり、登れた際には、凄い達成感と相応の能力が手に入っていると思います。
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