禅語 無事是貴人 (ぶじこれきにん)
禅で使われる「無事」は平穏無事などの意味ではなく。
求める心、羨む心、怒りの心など手放した方が良い心を手放せた状態を「無事」という言葉で表しています。
「貴人」は、悟った人という意味で使われます。
合わせると、どんな事が起きても心を乱したりせず落ち着いて対処できる人という意味の禅語です。
捨てるもの。
生きていると色んな事を体験したり、学習したりしていきます。
膨大な量のインプットの中にはやはり捨てた方が、より良く生きられるモノが沢山あるのではないでしょうか?
例えば、
会社の同僚に先を越され昇進された。
学校のテストでいつも負けてしまう。
兄や姉にいつも打ち負かされてしまう。
弟や妹は、いつも可愛がられている。
子どもが言う事を聞いてくれない。
こんな状況は、生きてきて会った事がある人は多いのではないでしょうか?
確かに、一概に自分が悪いとは言えないかもしれませんが、そんな時にでも怒ったり、羨んだりする心を捨てて、自分が出来る事に集中してみてはどうでしょうか。
始めは辛い日々になるかもしれませんが、心の無事が手に入いれば、毎日の日々は変わっていくでしょう。
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