チーズはどこへ消えた?
今回の本は、チーズはどこへ消えた?という本です。もう名著ですね。
著者は、スペンサー・ジョンソンさんという方で、アメリカの方で医師兼作家という二つの肩書きを持っている方です。
スペンサー・ジョンソンさんをもっと詳しく知りたい方はこちら→Wikipedia
ページ数は、100ページにも満たないんですが、ドロッと濃ゆい内容になってます。
この本は、3部構成になっており、1部は『ある集まり』で仲の良い者同士が集まったら繰り広げられる様な会話が繰り広げられます。
そして、一人の男が、「面白い話があるんだ。」そんな会話から、この本の本編2部『チーズはどこへ消えた?』が始まります。
3部は、2部の話を聞いて思う事を話し合うといった感じで話が進んでいきます。
あらすじ
今回は、本編の2部のあらすじを書いていきたいと思います。
本編は、2匹のネズミと2人の小人から話が出来ています。
ネズミのスニッフとスカリー
小人のヘムとホー
2匹のネズミと2人の小人は、迷路に住んでおり、迷路の中にあるチーズを目指して探検して生活しています。
いつもは小さなチーズしか見つけられませんでしたが、ある時、沢山のチーズを見つけた時からこの物語が動き始めます。
2匹のネズミと2人の小人は、毎日沢山のチーズを見つけた場所に向かいう事が日課になっていきます。
この日課が体に染み込む位時がたった時に、問題は起きました。
そう、チーズが無くなったのです。
この事がきっかけで、2匹のネズミと2人の小人の人生は、変わり始めます。
2匹のネズミ、スニッフとスカリーは当たり前の様にまた、行った事が無い迷路に走りだしました。
小人のヘムとホーは、優秀な知識を使い分析を始めます。
いろんな分析をしても、チーズは見つかりません。
ある時、ホーが「もう一度迷路に出ようと」言い出しましたが、ヘムは変わる事を嫌がり、今いる場所に居続けると言いホーだけが、迷路に踏み出しました。
ホーは、一人で心細くても迷路を探索しながら、失敗や小さな成功を繰り返しながら、さらに沢山のチーズを発見しました。二匹のネズミ、スニッフとスカリーも居てチーズを味わっていました。
ちなみに、2匹のネズミと2人の小人の名前は性格に由来しているそうです。
ネズミの名前はスニッフとスカリー
スニッフ → においをかぐ、~をかぎつける。
スカリー → 急いで行く、素早く動く。
小人のヘムとホー
ヘム → 閉じ込める、取り組む。
ホー → 口ごもる、笑う。
退化は進化
この似たような内容が、ダーウィンの進化論でも説明されています。
ダーウィンの進化論では、変化出来ないものは自然淘汰されるとされています。
そして、進化は退化でも進化になるとされています。
例えば、カブトムシは羽で空を飛べる虫です。日本であれば、それで問題なく暮らしていけると思いますが、台風並みに風がとても強い島があったとしたらどうでしょうか?
たぶん、空を飛ぼうもんなら、どこかに飛ばされて生存の危機になる可能性があります。逆に羽を痛め飛べないカブトムシが居たらどうでしょうか。地面を這いつくばるが故に風には飛ばされにくく、食べ物を探して生きていける。
要は、今いる状況に合っていれば、退化であっても進化になるのです。
それは、この二匹のネズミと小人のホーが行っていると考えられます。
「今まで」という事を捨て去るという事は、部分的に見ると退化です。でも、その退化する事で新しい何かを手に入れ、生き抜いていけるのなら、それは進化になるのではないでしょうか。
変化の波にのるという、大切さを教えてくれる本
スマホが当たり前の時代にポケベルを使っている人はさすがに居ないと思いますが、ガラケーはどうでしょうか?
周りに数人程度はいるのではないでしょうか?
そして、たぶん「難しいものは苦手」と言ってはいませんか?
その人にとってガラケーを使うメリットは、知っているからの一言ではないでしょうか。
逆に言うと、スマホのメリットである便利さや電話代がほとんどかからないといった恩恵は全く受けれていないと思います。
今の時代スマホ一台あれば、調べ物をしたり、家に居ながら買い物ができて、支払いができ、電車に乗ったり、映画や旅館の予約をとったり、知り合いにお金を送るといった事が出来るようになっています。
それを、「知らないから」というだけで捨てているのが事実だと思います。
この、知らないが恐怖の要因になっていると思います。
逆に行きなれた、場所であれば気軽に行けるのは、それを表している証拠だと思います。
この記事が、この本をお手にとる参考となればと思います。
コメント
[…] コラム 禅語 分かり易い 禅語 看脚下 (かんきゃっか) BOOK チーズはどこへ消えた? レビュー 要約 BOOK 映画 スターウォーズ […]