海姫マレとは
この海姫マレは、京都アニメーションが発行する文庫レーベルの10周年記念作品として販売されているため、京アニが力を入れている作品と言えるでしょう。
この作品は、タイトルや表紙からも想像できるように、海のお姫様を中心に物語が進んでいく内容です。ひと言で内容を表すと「現代版人魚姫」こんな感じに言えるのではないでしょうか。
海姫マレの主な登場人物
マレ
海底王国ニライカナイのお姫様。海を汚す人間をなんとかしたいと思っていた。思いついたら即行動の行動力を持っていて、次第にまわりを巻き込んでいく。
大里 天海(おおさと たかみ)
中学3年の男の子。両親を亡くしたのを認めたくなく、その面影を海の中に探している。
黒島 志乃(くろしま しの)
マレ達と敵対する黒島龍司の子ども。親に反発心が強く、マレ達と行動を共にする事になる。高校1年の女の子。
仲村 糸(なかむら いと)
黒島志乃を尊敬し、本土にあこがれが強い中学1年の女の子。
ティダ王
海底王国ニライカナイの王様。娘のマレからは、頼りないと思われている。
黒島 龍司(くろしま りゅうじ)
三高島(みたかじま)に様々な観光開発事業をしようとして、マレ達と争う事になる。
おばぁ
三高島(みたかじま)最後の神女。
あらすじ
物語は、マレは人間が海を汚し、仲間を捕まえていくのを我慢できなくなり、父親であるティダ王に抗議した。ティダ王が何もしてくれない事を嘆いていた時に、たまたま入った洞窟で壁画を見つけ、魔法で陸に上がった伝説の人魚が居た事を知る。そして、人間に奪われた赤い矢の存在を知る。ティダ王が何もしないなら、私が!と陸に上がる決意を固めて、赤い矢を取り戻し人間を滅ぼすために陸に上がる。魔法で尾を足に変えたが上手く歩けない所を大里天海に出会い物語は動き始める。
海の未来。島の未来。
それぞれの未来をかけて、人間と人魚の争いが始まる。
海姫マレの見どころ
この本の見どころは、まず表紙や挿絵などのイラストがとても綺麗です。イラストの担当があの「ヴァイオレットエヴァーガーデン」でも担当した高瀬亜貴子さんです。
また、三高島(みたかじま)という架空の島を舞台にしているが、予想では沖縄などの島国をイメージされている。その風景や自然、その島に流れる時間など表現豊かに書かれているので、想像するだけでのんびりした気分になれます。
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