反省させると犯罪者になります
あらすじ(内容)
この本の著者、岡本茂樹さんが主張したいことは、一言で表すと、タイトル通りの「反省させると犯罪者になります」という事。
僕自身も、そんな”バカ”なって感じながら読んでみたけど、読むにつれて納得させられる内容でした。
内容的には、岡本さん自身が、刑務所の外部支援者として、受刑者と接してきて、なぜ、「ごめんなさい」と反省の言葉を口にするのに反省するどころか、再び犯罪を犯してしまうのかを疑問に思った。受刑者とのセッションなどを繰り返していたところ、隠れていた答えは、反省させるという事は、「自分自身を抑圧する事」という新たな問題が見えてきた。
要は、自分の為に謝罪の言葉を口にしているだけだったという。
その理由としては、受刑者の中には、小さい頃、両親の愛情に飢えた過去を持っていたり、イジメを受け、その事柄から逃げる為に親の財布からお金を抜き出し、その事で親から「謝りなさい」と辛く突き放されたりし、非行の道に走ったりする過去を持っていた。
また、刑務所や少年院は、厚生を目的としているため、真面目な行動をする方が刑務官からは良く思われる。こういった『悪い事をしたんだから真面目にするのが当たり前』という考え方は、僕らからしたら当たり前の様に感じる事だけど、岡本さんいわく、この行動も自分を抑制する事につながり、反省するというよりは、刑期が短くなるように、自分のために真面目にするという事につながり、結局反省にはならない。
自分自身で、心を押えつけ「謝れば何してもいい」などと変な方向に思考がいってしまう場合もある。また、自分に優しく出来ないから、人に優しくする事を忘れてしまっているのとも岡本さんは語ります。
簡単にまとめてみると、こんな感じです。
感想
この本は、「反省させると犯罪者になります」というタイトルながら、子育ての考え方を考えさせられる内容になっているのではないかと思います。
特に、下記の項目に当てはまる方は一読する価値はあるのではないかと思います。
- 嘘をつく。
- 人のせいにする。
- 宿題や、必要な物を忘れる。
- コミュニケーションが苦手。
- 集中できない。
- 勉強しようとしない。
- 苦手を克服しようとしない。
- 自信がない。
- 注意、アドバイスを聞けない。
この記事が、この本をお手にとる参考となればと思います。
コメント